「ひばりクリニック」脳神経外科 及川医師インタビュー
慢性的な頭痛やめまいを我慢している人が少なくありません。
そこで紹介したいのが、町中のクリニックの利用です。最近のクリニックは最新機器を備えているところも多く、高度な検査・治療が受けやすくなっています。
そんな医療機関の一つ、「ひばりクリニック」の脳神経外科・及川明博医師を訪ねました。
「頭痛外来」「めまい外来」に多くの患者
――開院して約1年のクリニックです。どういう方が来院されますか?
「『頭痛外来』『めまい外来』を専門で設けていることもあり、頭痛やふらつきなど、慢性的な疾患に悩む方が多くいらっしゃいます。
頭痛でよくあるのが、市販薬の服用のしすぎで、かえって痛みを感じやすくなっているという例です。痛みに敏感になってしまう症状です。
頭痛に限りませんが、自己診断は避けたほうが良いです。
また、ご高齢者のふらつきの原因に、ビタミン欠乏やパーキンソン病などが隠れているケースもあります」
――こちらの特色は?
「脳神経外科では、軽いめまいから、脳血管疾患まで、幅広く診察しています。リハビリテーション科が併設なので、連携した治療も可能です。
また、頭部MRI(画像検査)や認知機能テストを用いた『脳ドック』を手軽に受けられるのも特徴の一つです。約1時間で検査結果が出せ、医師から直接、状態の説明などができます」
すぐに結果が出るメリットがある
――「脳ドック」というと、総合病院で受けるイメージがあります。
「スピーディーに結果が出せ、説明にも時間をしっかり取れるのは、クリニックならではでしょう。機器は最新ですし、当院は医師2人のダブルチェック体制です。安心して受診してください」
――脳ドックは、どんな方に必要ですか?
「基本的には中年になったら一度は受けてほしいですが、特に、血圧・コレステロール・血糖値が高い方、喫煙・飲酒習慣がある方には、強くお勧めします。
また、血縁者で2人以上脳卒中の方がいるなら、一度調べておくべきです。くも膜下出血につながる脳動脈瘤などが発見できるので、予防していけます」
さまざまな治療法があるので、早めに受診を
――頭痛などの受診については? 我慢する方も多いですが。
「今までに経験したことがない痛みの場合は、危険な頭痛の可能性があるので、早急の受診をお勧めします。一方で、繰り返す片頭痛には専用薬や予防薬が有効です。
また、肩こりから来る頭痛は、最近は筋膜リリースという注射で、ほぼその場で痛みを取れるようになってきています。
生き生きと過ごすには、不調や不安を早めに取り除くことが大切です。身近なクリニックを上手にご活用ください」
データ